ガレコレ [Garage Collection]
2018年10月7日(日)
微重力空間にいざなう(1) ■合気道
 戦いに力強さや速さが不要とは言いません。ただ、とうてい敵わない力強さや速さに対して、同じ土俵で戦ってみても、勝ち目はありません。

 いずれの武術でも、まず力を抜けと言われることでしょう。力が抜けたことで、動きがしなやかになり、力強さや速さが増します。欲張りですが、合気道では、これ以上のことを狙っています。

 合気道と聞くと、自分が円の中心にガンと居座って、遠心力で相手をぶん回す光景を思い描かれるかもしれません。しかし、これは、投げられた者、外から見ていた者のイメージで、技を掛ける者のイメージではありません。

 相手と自分は、体格差はあっても、双子惑星のようなものです。月は地球に対して、直径比1/4、体積比1/50、質量比1/81なので、相手と自分の関係は、月と地球の関係に程遠いものです。強いて例えると、月と地球の差は、子猫と大人の人間の差です。摂理を見詰めれば、片方が一点に留まるというのは無理があります。相手も自分も動くのです。

 重力空間で暮らす者にとって、上記のような考え方は稀有に聞こえるかもしれません。しかし、そこから導いた答えは、相手も自分も、地上から宇宙空間に放り出すというものです。

 無重力とは言いませんが、微重力空間で戦った時に、力強さや速さも無効にできると直感しませんか。つまり、微重力空間における戦いでは、合気道の修行を積んでいる者に利があると言いたいのです。
 
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