ガレコレ [Garage Collection]
2018年1月26日(金)
3.歩み(3)心臓が股 ■合気道
 最速で駆け抜けるには、腰を捻って、左足が前で右手が前、右足が前で左足が前となります。いわゆる西洋式の進み方です。

 これとは逆に、左右の手足の前後を同じにする進み方があります。古武術研究家の甲野善紀氏は、これを『ナンバ』と呼び、日本人本来の歩き方としています。

 今議論にしている『歩み』は、左右の手足の前後を同じにする点において、ナンバの動きに類似しています。しかし、決定的に異なっているのは、ナンバは腰で大きく進み、歩みは心臓で小さく進むところです

 自分は、合気道において手の動きは足に縛られずに自由であると考えています。『上下相随』の考え方からは外れているとご指摘を頂くこともしばしばです。上下相随の狭義は上の部位と下の部位が同じに動くで、広義は上の部位と下の部位が連動して動くということです。必ずしも連動していないと感じています。

 歩みは、心臓の下を股とイメージして、足と腰が一体化した動作です。心臓部分では体を捻ることはできないので、肩は必然的に同期します。しかし、手刀は、肩から先が自由に動かせます。

 手刀では、一指的な大きな力の伝達でなく、ベクトルを重視した小さな力の出し入れが重要と考えます。足の動きに縛られずに手が自由に動くことが、『騙し』に繋がるのです。
 
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