ガレコレ [Garage Collection]
2017年8月17日(木)
【ボクシング】山中慎介×ルイス・ネリ #■合気道
 試合当日は、外出先のテレビで観ていたが、改めてYouTubeで観てみた。

 タオルのタイミングが物議を醸しているが、致し方ないところか。ガードを上げていれば、タオルは無かったと思うが、あれが山中のディフェンススタイルなんだろう。事実、見た目の半分のダメージも負っていない。真似ができない凄いディフェンステクニックである。

 自分ならばどう戦うか考えて観てみる。当然、ボクシングスタイルでは秒殺だ。合気道で戦う。

 スピードに自信がある相手には、とにかくスピードを殺すことが大事。日頃から練習していることなのだが、次回の練習から意識して指導しようと思う。

・ロングレンジ、ゼロレンジを使う。(ミドルレンジではひとたまりもない。)
・相手の肘に、効果的に触れる。相手が嫌なタイミングとベクトルで手を出してくると感じてくれたらしめたものだ。
・相手のパンチを浮かせる。
・相手の裏を取るよりも、相手の表に居て、相手の攻撃の盲点を感じて戦う。言葉で十分に教えていないが、盲点の飛び石が運足となる。
・相手を惑わす。相手に考えさせる。

 以前から考えていたが、アマチュアボクシングの場合、上体を前に倒すダッキングは、反則になってしまう。山中のダッキングも褒められたものじゃない。アマが長いと、プロボクシングにおいて弊害があると思う。

 上手なダッキングで詰め寄られると厄介で、反則である頭突きもあれば、今練習している合気道では対処できない。相撲のぶちかましも同じ。笑い話だが、馬跳びからの朱雀(修羅の門)と若い頃に真剣に考えて、ふざけたもんだ。

 合気道で手が無いわけではない。次の次元でかなり危険なので、当道場で相手を構えて練習することは無い。例えば、しゃがむだけのように見える呼吸投げである。実はどちらもケガする可能性が高く、よく見られる慣れ合いになってしまっても面白くない。将来、口伝のみで、イメージしてもらおうと考えている。必要に迫られた時に、ハッと動ければいい。

 今のボクシングの足捌きでは、前足はローキックの餌食であることは疑う余地はない。昔は、反則であろうが足先を踏まれたものだが、今はルールによく守られている。叩き込まれた技術は、時に致命的な弱点とも成り得る。

 合気道を学んでいて、痛感することが2つある。刷り込まれたルールは無いこと。見えない石につまづくということ(故先生がよくおっしゃっておられた)。この2つを常に意識して練習している。


P.S. 槍玉に挙げられることを承知でブログで書いているが、すべて既知のことに過ぎず、単なるネタばらしでもない。宣言として、共感して頂き、その上を行きたいものである。
https://www.youtube.com/watch?v=vKWvtFF3kko
 
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