ガレコレ [Garage Collection]
2016年9月27日(火)
転開 ■合気道
 前回に続いて、突き四方投げを通じて『転開』を練習した。

 ポイントは、相手の突きを殺すことと、腹きりにならないことの2点である。

 相手の突きが伸びない前に、相手の腕尺関節(肘内側)に働きかけて、相手の肘に遊びをつくる。

 相手が腕を伸ばす際に、この遊びも伸ばす。遊びを使い切らない程度がよい。相手の脇が開いて、肩がしゃくられて、相手の心臓の表面のラインに相手の拳が来るようにする。腕の反しと上澄みの取りである。

 相手の腕が突いた方向から斜めなる角度は、45度よりも遥かに少ない。45度にするには引っ掛けて力技になるし、そもそも45度にしてしまっては深くなり、続く動作で腹切りになる。

--相手の拳の軌跡--
○共有空間が広く保てる。
   ②
 ⑨③ ①
 ④  ↑
 ⑤⑥⑦
   ⑧

×突きを殺せていない。
(②から③に移れない)
    ②
 ⑨③ ①
 ④  ↑
 ⑤⑥⑦
   ⑧

×腹切り
(③で相手が有利になる)
   ②
  ③ ①
 ④  ↑
 ⑤⑥⑦
   ⑧
--

 出だしで狂えば、途中で行き詰ることになる。仮にあとの軌跡が正しくできたとしても、それは相手が手加減してくれているからである。

 ①~④の波の美しいこと。雫が落ちたときの波紋のようだと感じる。④で、相手の拳先(刃先)が自分の腰の外に来る。④から下に落とせば、一教押し倒しである。

 ⑤で自分の半身の切り替えが完了し相手が崩れ、⑥で相手の腕を相手の体に寄せ、⑦で相手の肘を折る。防波堤に押し寄せてはしぶきを上げるような感じである。

 ⑧で相手の腕を解放する。これが無いと⑨で相手の反りが少なく、相手の腕のロックもきつくなり、力技となってしまう。


P.S. 相対体捌きで『転開』は、両手持ち四方投げということになるが、こちらの方が難しい。道場生は打撃系の経験者達なので、突きを導入とした四方投げの方が、馴染みやすいようである。


P.S.2 斜めの動きや位置を45度にするのは詭弁である。形の綺麗さに囚われてはいけない。


P.S.3 反復練習において、基本と信じて同じことを繰り返すことは愚かである。自分も未だにそうだが、指導者が未熟で伝えるべき基本に間違えがあったり、意思の疎通が不十分であったりするものである。

 間違った動作を同じように100万回繰り返しても、意味は無い。繰り返している中で、何処が間違っていて、何が本質であるか気づこうとすることが大切である。

 修行段階の『守[しゅ]』とは、言われたことを守るのではなく、守るべきものは何か知ろうとすることである。
 
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