ガレコレ [Garage Collection]
2014年7月15日(火)
[467] 流し裏 ■合気道
19:00~19:30~20:40/岩瀬、新徳、黒岩 

【テーマ】流し裏をやってみて、黒岩さんが、『歩み』の要点を身に付けていないことが分かった。『歩み』、『流し表』は、何とか様になってきたと思えるのだが、『流し裏』になった途端、合気道に相応しくない癖が浮上する。

 当道場では、『歩み』を修得せずして、『流し』、『技』の充実した練習はあり得ないと考えている。新徳くんも、『歩み』の修得だけに3年掛けており、最近になってようやく『流し』や『技』の練習が充実してきている。

 世の中には、当道場で伝えようとしている『歩み』に似た動きが多々存在している。古武術で見られる『なんば』は、同系統と考えられるが、異なる点も多い。黒岩さんが同じというランニング走法であるが、たしかに同じ要素を使っているが、似て非なるものと言えよう。同じものという安易な考えが、『歩み』の要点を曇らせている。

 早合点は、合気道に限らず、技術修得において、陥りやすいミスの1つである。孔子が柵から首を出している馬(午)を牛と言った一節が思い出される。故師範は、ジョークととれるこの一節をもって、『守破離』の『守』の大切さを説かれている。今までの経験とダブらせるのは大いに結構なのだが、違いがあるという目で見つめてほしい。

 習練が進むと、この合気道は正しい、あの合気道は形だけであると区別できるようになってくる。このように発言すると上から目線だと批判されそうだが、逆に間違ったものを後生大事に崇めているのは可哀そうに思えてしまう。生死を左右する武術だからこそ、真偽を明確にして習練したい。全否定した暗闇の中から一光を見出せたときが、本物と出会ったということなんだろう。

 なお、今まで『無重力空間』と表現してきたところを、今後は『微重力空間』に改める。ふわふわ浮く感じなのだが、確かに重力が存在しており、その重力を活用しているからである。


【流し裏】
○レベル3(新徳くん)
・初動で、手刀は相手の心臓の表面間を移動する。
 ・手刀は、凸の蒲鉾で下げる。
 ×凹で、手刀で空間を撹拌するようにしてはいけない。
 ・体の移動も伴う。
・手刀の開放にて、下から上がってくる。
・前足に後ろ足を腰幅にて揃える。
 ・同時に、手刀は相手の心臓の表面間を移動する。
・すぐに、手刀は相手の脇に移動する。
・相手の脇の楔ラインに対して、仮想剣の弱点の要領で働きかける。
 ・相手の上澄みが取れる。
 ・相手の前に共有空間が生じる。
・腕に体が移動するように、半身を切り替える。
 ・同時に、手刀は相手の心臓の表面に移動する。
 ・共有空間は閉じることになる。
 ・手刀の主と福が交代したことになる。
・反対の手刀で、相手の心臓の表面間を移動する。
・その手刀で、相手の脇に移動する。
 ・同時に体を開き、共有空間を生む。
・相手はUターンすることになり、共有空間に落とす。

○レベル1+α
・形を覚える段階。
 ・足を揃えて、手刀を持たせる。
 ・横に半身。
 ・半身を切り替える。
 ・体を開いて、半身が切り替わる。
・+αは、相手の楔ラインの脇まで付加する。

【歩み】・・・復習として加筆
・微重力空間を、的確に移動する。
 ×単純な筋力による移動ではない。
 ・影踏み、入身、楔ライン、剣の弱点において、スッと的確な位置を取ることが、最大の目的と考える。
・足の裏を、垂直に着いたら、すぐに垂直に離し、休まない。
×足の裏が大地に擦れていくのは、摺り足でなく、ズリ足である。
・足裏三点で立つ。
 ・足裏三点とは、母指球、小指球、踵点である。
  ×点は足の縁ではない。
 ×足の指を使わない。
 ・足裏三点を各々アーチ状に繋いで、足裏を立体的にイメージする。
 ×足裏が立体的でなければ、ベタ足である。
 ・足裏三点の離着に、ずれがある。
  ・母指球と小指球がまず着き、踵点が若干遅れて着く。
  ・踵点がまず離れ、母指球と小指球が若干遅れて離れる。
  ・ヒタヒタヒタという感じである。
・薬指と踵点を結んだラインが、意識ベクトルである。
 ・母指球と小指球の小さなヤジロベエの支点となる。
 ・自然体では、この意識ベクトルが、90度になる。
 ・歩みでは、この意識ベクトルを、平行にする。
  ・内向きに、小さなエネルギーが蓄えられる。
  ・この小さなエネルギーを開放して、斜めに入身など行う。
  ・いつでもこの小さなエネルギーを開放できるように、歩む。
・腰幅で移動する。
 ×大きく踏み込まない。
 △基本的には、肩幅でも大きい。
・心臓を傾けて、上澄みが自然に移動する。
 ×足腰で力強く移動するのではない。
 ・膝頭から前に、指が食み出ない。
・心臓が股とイメージする。
 ・足腰が、自然と一体化する。
 ・手刀と足腰は、バラバラにもできる。

【手刀[てがたな]】
・合気道は、手刀の武道である。
・合気道の手刀は、ベクトルが武器である。
 ・向く、触れるが攻撃である。
 ×側部での打ちや払い、指先での貫手とは攻撃方法が異なる。
・手刀は、心臓、腕、手、仮想剣から成る。
 ・仮想剣とは、手から伸びている剣をイメージしたもので、当道場独自の表現である。
 ×手刀は、手だけではない。
・強い手刀は、心臓から発して、背中、脇、腕1/4軸外下、薬指、仮想剣に繋がる。
 ・強い手刀は、天使の羽である。
 ・薬指の第二関節が、発動部である。
  ×人差し指ではない。
  ×指の腹や爪ではない。
  ×掌や甲ではない。
・弱い手刀は、心臓から発して、胸、肩、腕1/4軸内上、人差し指、仮想剣に繋がる。
 ・相手を、弱い手刀につくり込む。
 ・空間にある仮想剣の弱点に対して、働きかける。
・手刀を立てる。
 ・手刀の生命線である。
 ・手刀は、潜水艦である。
 ・水位対して、浮かんだり、沈んだりする。
 ×手刀を寝かすという表現があるが、あまり適切ではない。
・手刀を染み込ませる。
 ・手刀で相手に触れるとき、薬指の第二関節が主導になるが、触れている個所は母指球と小指球になる。
  ・1点を2点で触れており、手刀のぼかしと呼んでいる。
   ・ベクトルが発生する。
   ×1点を1点で触れただけでは、ベクトルが発生しない。
  ・手刀が水平に見える場合でも、母指球側は軽く、小指球側に錘がある。
 ・小指の外側に第六指をイメージして、相手に埋め込む。
  ・相手とくっ付いて、離れない。
・手刀を反す。
 ・基本は、薬指が軸となり、傾く。
 ・応用は、空間に蝶番をイメージして開閉する。
 ・船の進みと傾きと復元力に似ている。
 ×単にひっくり返したり、捻るのではない。
・手刀の方向性で、相手の心臓の表面、脇の楔ラインを攻める。
 ×相手の心臓の表面、脇の点を攻めるのではない。
・手解き掛けで行う。
 ・手解きで、緩ませる。
  ×完全に手解きしてはいけない。
 ・5140と覚える。自分の手刀をつくる(5)→相手の親指を攻める(1)→相手の四指に戻す(4)→相手の親指と人差し指で輪をつくる(0)。
・落とす手刀を紹介。
 ・楔ラインに空間をつくって、手刀を滑り入れる。
 ・体の崩し方というより、持たせ方の応用と考えた方が理解しやすい。
 
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by Network Communication Note