ガレコレ
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 ◎気象・災害
 今年も暑いですが、昨年と異なり、奈半利町平地区の台地にある自宅では、昼も夜も風が入ってきています。日の出の頃は、寒いくらいで、例年通りの気候です。クーラーも、テストとして夕方2時間稼働させただけです。



 さて、『地球温暖化』が言われるようになってから、随分となります。この間も、大気中のCO2濃度は上昇し続けています。気温も確実に上がり、異常気象が多くなったことは否めません。



 自分はゼネコンの研究員時代に、サンゴ礁や共生藻を対象に、CO2削減に繋がるであろう研究を、約5年間やっていました。

 しかし、学べば学ぶほど、根底が崩れていきました。造礁サンゴの石灰化は海中に溶けるCO2を減少させるので、サンゴ礁はバイオマスとしての炭素固定にのみ寄与していると、理解しています。共生藻(渦鞭毛藻)は、共生環境で、代謝経路が変化して、炭素固定率が高くなることは把握しましたが、研究目的である『共生藻の宿主因子の解明』から大きく外れるもので、自分は出向先の研究所(MBI)から出向元に戻りました。



 地球温暖化を論じるに当たり、幾つもの因子を知ることが大切です。近年の気温上昇は、確かに人間の活動によるCO2濃度上昇に伴うものです。しかし、大気中のCO2濃度の上昇を食い止めることが、必ずしも命題ではありません。

 問題は、地球に住む人間が、自分たちが決めたにも関わらず、大気中のCO2濃度をコントロールできないことにあります。

 科学者には、マクロと沢山のミクロの眼を持ってもらいたいと願っています。



 議論することは、多岐に渡ります。

①CO2濃度
②その他の温室効果ガス
③海洋の大流周期
④太陽の活動周期
⑤氷河期の周期



【⑤氷河期の周期】

 10万年周期ともいわれる氷河期ですが、天文学的な要因(ミランコビッチ・サイクル:離心率/地軸の傾き/歳差運動)と地球の内部要因が組み合わさることで説明できます。

 恐竜が繁栄したジュラ紀はとてつもなく長く(約2億100万年前〜1億4500万年前)、数え切れない程の氷河期を乗り越えています。恐竜が絶滅した原因説は多数あり、自分も子供の頃からの関心事ですが、ここでは割愛します。

 氷河期は、あと1万年以上先と言われているので、今回の議論から外しします。



【④太陽の活動周期】

 実は、これが無視できません。

 『シュワーベ周期』は約11年周期であり、太陽の磁場が反転する周期でもあります。

 2025年は、極大期であり、太陽フレアによる電磁波やコロナ質量放出などの活動が活発になり、地球への影響が懸念されています。

 なお、スーパーフレアは、今のところ太陽で観測されていませんが、通常フレアと比較して桁違いのエネルギーです。若い恒星では頻繁に発生しますが、太陽のような恒星では数千年に一度程度と言われています。

 2030年代には太陽活動が60%低下するという研究結果も発表されており、ミニ氷河期が懸念されています。おそらく、この研究を裏付けにして逆手を取り、トランプ氏の石油政策(国内石油・ガス開発の促進)が立案されたと考えています。



【③海洋の大流周期】

 海洋の大流周期は、黒潮の蛇行の様な短いものから、数百年から数千年単位で深層循環して海全体を大循環する海洋大循環があります。地球温暖化により、海水の冷却が衰えて、停止または弱体化することが懸念されます。

 特に、大西洋熱塩循環(AMOC)は、過去数十年で弱まっていることが観測されています。2025年にも停止する可能性があると指摘されています。

 また、ラニーニャとエルニーニョは、貿易風の強弱により起こるとされています。



【②その他の温室効果ガス】

 フロンは、温室効果ガスではありませんが、ここで説明しておきます。フロンは、オゾン層を破壊して、オゾンホールの拡大が懸念されてきました。フロン禁止により、オゾン層破壊物質の濃度は緩やかに減少しており、オゾンホールが回復してきています。
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1980年レベルまで回復
・2066年頃 南極
・2045年頃 北極
・2040年頃 その他の地域
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 メタンは、CO2より温室効果が高い物質です。牛のゲップも問題視されています。深海にあるメタンハイドレートを得るのに、漏れるメタンが問題となり、採掘の実用化を困難にしています。



【①CO2濃度】

 本題なので、最後に持ってきました。

 
 呼吸を考えると、1,000ppm(0.1%)が、人間が住める限界濃度と考えられます。人間の生体は、CO2濃度とO2濃度に反応します。

<大気中>

・ジュラ紀
 5%以上、または、1,000ppm~2,000ppm程度であったと推定

・産業革命前
 約280ppm

・現在
 約410ppm(0.04%)

<室内指標>

・1,000ppm以下
 快適な室内環境

・1,000ppm以上
 倦怠感、集中力低下、頭痛、眠気などの症状が現れ始めます。

・2,000ppm以上
 眠気、頭痛、倦怠感、注意力の低下などが顕著になり、作業効率が低下します。

・5,000ppm以上
 呼吸困難、意識混濁、パニック状態など、深刻な健康障害が発生する可能性があり、最悪の場合、命に関わることもあります。

・200,000ppm(20%)
 致死濃度。


 現代、化石燃料の定義が改まりつつあります。石炭は化石燃料ですが、石油や天然ガスはマントル由来と考えられるようになってきました。石油の採掘技術の向上もあり、無尽蔵とは言えなくても、尽きることがない現象から、マントル説が、浮上してきました。





 地球に住む生物にとって、このまま温暖化が進むのが良いのか、ここで踏み留まるのが良いのか、実は今2025年、判断が迫られています。戦争やっている場合ではないのです。

 太陽エネルギーを蓄え過ぎることは、単に気温や風速が徐々に上がるだけでありません。地球規模の大循環冷却システムが狂うと、一気に気象が激変します。

 昨年・今年の日本の夏を観る限り、分岐点に差し掛かっていることを、まざまざと感じます。この後2030年代に来ると言われているミニ氷河期にはどう対応しますか? 炎と氷でチャラになる考え方は、あまりにも稚拙です。

 現代の地球人は、自然の中に生かされていることを忘れています。自然災害から守ることは、政[まつりごと]の最重要な役目です。科学者が良き水先案内になることを、願っています。



P.S. 最悪のシナリオは、今年2025年に、大西洋熱塩循環(AMOC)が停止すると同時に、活動極大になっている太陽がスーパーフレアを発生することです。

 スーパーフレアの威力を知りながら、人類は完全に無力です。地球温暖化の影響は、まさに分岐点に立っています。

 今年2025年は、そういった特別な年なのです。

 あまりにも、日本の政治、世界の政治が、脇道に外れてしまっているのを歯痒く思い、ネットに煽動ともなる内容を、あえてまとめました。大き過ぎるテーマでしたかね?
 
ガレコレ自宅@高知県東部奈半利町平地区

06:28停電
06:29復旧
06:29停電
06:30復旧
06:38停電
07:45復旧

 偶然、パソコンやっていなくて助かりました。ここ奈半利町の雨風は大したことありませんが、高知県中部の線状降水帯の影響かな? P.S. 高知県東部の奈半利町平地区だけ停電のようです。7:30現在、復旧作業中とのこと。

 これから、こちらも大雨の予報。お客さん宅にて、パソコン作業の予定でしたが、今日はやめておきます。代替日は水曜日の予定。



[四国電力送配電]
停電情報 高知県
https://www.yonden.co.jp/nw/teiden-info/kochi.html

2025年7月14日 6時28分 発生
高知県 安芸郡 奈半利町 乙 甲 丙
調査中 現在、停電地域において故障箇所と原因を特定中です。
約100戸(発生時約100戸)

7時55分現在
高知県 安芸郡 奈半利町 乙 丙
風雨の影響 復旧は、本日午前中を見込んでいます。
約60戸

12:00には、この情報は消えてました。
 
 明け方までの雨と朝から20℃で無風とあって、湿度が高く、車の運転にも差し支える程のもや。

 今日予定していた屋外のお仕事は延期になりました。残念。

 自宅の坂が未完のままなので、作業を進めたいところですが、水溜りが凄くて、できそうにありません。

 こんな時は、パソコン作業ですな。『子猫の手』のプログラミングを進めましょう。スマホで、ブラウザの拡大率に対応させる作業ですね。これが本当に時間がかかります。
 
 犠牲となった人々に、苦しみに直面している人々に、捧げます。



 当時、奈半利町に住み始めて7年間近の時に、『東日本大震災』が起きました。声掛けにより、高知新聞中芸支店に集まり、議論していました。自分は放射線同位体元素で研究実験していた経験があるので、まず、ベクレル単位を説明しました。福島第1原発の規模からして、メルトダウンすれば、日本国は終わるとも告げました。

 そんな中、MBI釜石研究所の面々は全員無事と、3月17日のメールで知りました。出張していた人も、皆無事。人生の中で、間違いなく一番安堵した瞬間でした。



 この地震を自然発生か陰謀かを議論する意味は民衆レベルではもうありませんが、地震が起きれば巨大津波が襲ってくるという警告を、東京電力は地震直前に握り潰しています。科学が殺された瞬間。死なずに済んだ命があります。

 地震・津波に対する意識が、生死を分けました。

 電力の恩恵を受けていますが、原発は日本国には無用です。原発は、アメリカに対する経済的受け皿であり、首輪と鎖です。安全性が担保できないことは、最初から指摘されてきました。負の遺産をどうすることもできずに、進んでいるフリをして14年が経ってしまいました。どんな代償を払っても、廃炉計画を見直すべきです。次の大震災が起きるまでしか、時間は残されていないのです。

 言い方は悪いですが、尊い犠牲を盾にして、強い方針を繰り出す格好の機会を、政治家たちは、なし崩しにしてしまいました。日本国は、折り返し地点でコースを見失い、最悪の間違いの五里霧中にいます。

 今に「原爆を保有しろ」と言われるのが、最悪のシナリオ。古参の政治家たちにとっては願ったり叶ったりでしょうが、そんな話が表に出た時点で、日本国は負けです。アメリカによる核の傘は、日本国民が勝手に信じさせられている妄想であり、最初から荒唐無稽であり、それに気づくべきです。報復核は、アメリカ自国に対する以外は、速やかには実行されないのが現実です。

 防衛力は必須であり、無駄と考えてはいけませんが、青天井ではありません。戦争を回避する為の交渉役の人選・規模・権限・育成を明確にして、日本政府の本気度を示してもらいたいです。



 そして、国民の生活は、日本国によって保障されているのでしょうか? 特に大規模災害に見舞われたときには、自治組織・支援組織が、フェーズに合って的確に動くことが重要です。大災害のたびに思うことですが、復興予算は少なく、その使い道は不透明で、スピードが遅い。支援は、被災者の生涯、ずっと必要かもしれません。

 苦しみを和らげる政治でありたいものです。



P.S. 大災害に対して、「シミュレーション通りにはいかないと思え」と、聞きます。

 瞬時的な行動については、耳にタコができるくらい聞いています。

 避難経路・避難所さえ、確実ではないと言われます。

 シミュレーションには、時間のパラメータが、明らかに欠如しています。避難に掛かる時間、3日間の食料と水は、必ず言われます。朝・昼・夜、時間帯、季節、年度、避難期間、人が我慢できる期間。時間は複雑です。
 

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