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 ○ふるさと納税
 昨日12/21に、高知地裁判決が出ました。逮捕から2年9ヶ月待たせた挙句、こんな判決で、捜査のあり方は妥当だったの?と疑問も残りました。彼らをかばうつもりはありませんが。双方上告せず、区切りが付くことを願っています。

[高知新聞]
奈半利町ふるさと納税事件
https://www.kochinews.co.jp/tag/detail/s_nahari-corruption

上記P.S. 12/28 元課長補佐と元課長および高知地検が、判決に不服があるとして高松高裁に控訴しました。多分、こうなると考えていました。

 これで、奈半利町役場も「何もコメントできません」を続けます。その内、関係者すらも、当時を思い出せなくなります。何も明らかにせず、時間経過で揉み消す形となります。裁判に影響が出るので、結審が出てからでないとコメントできないと言うのは、役場の責任放棄と同等です。







 奈半利町民として、言いたいことは山ほどありますが、根本的に総務省はふるさと納税を撤廃して、健全な市場を取り戻すべきと考えています。

 売り買いが活発化しているように見えますが、粗悪なプラットホームを生み出しただけです。国のお墨付きを盾にして、やりたい放題感は否めません。国全体的な税収の目減り、自治体における人的リソースの搾取、そして、ざるの目をすり抜ける不正が起き続けています。



 自分は、奈半利町ふるさと納税の初期にシステム作成に関わっていましたが、不愉快なことがあり、「二度と仕事を持って来るな」と突き放して、ずっと奈半利町役場とは距離を置いてます。

 返礼品業者側の中にも、そっぽを向かれた方々がおられます。米は、作付面積で正当な量を把握できると当時の副町長が豪語されていましたが、予想通り、町外の不味い米が混じり、評判ガタ落ち。野菜に至っては、くまモンのダンボールから奈半利町のダンボールへ移す作業を、ガラス張りの活性化センターで堂々とやっていましたから、関係者の誰も、悪いこととは自覚が無かったのでしょう。そもそも誰のアイデアで、誰が承認して指示したのでしょうか?

 身内に頼ったり、町外品を扱うことが加速していった経緯を、傍らから観てきました。



 梱包費を含めて調達費を30%以内に収めろと言うのは、現場を把握しようとしない政治家が口にする文句です。

 赤字覚悟でPR目的と言うのも、通用しないでしょう。

 タイムセールでの割引きは? 食料品の消費期限や取り扱い量のことなど、全く考えていません。物価の急騰にも敏感に対応できません。物販の世界では、定価だけでは回らず、価格が変動することは言うまでもありません。

 また、インターネット業者に、10%以上支払っていますが、政府の見解は?

 おまけも摘発。じぁ、一例ですが、『ふるなび』で最大20%のふるなびコインが貰えるのは合法なのでしょうか?

 なお、振興策と謳って、自治体から返礼品業者への補助金は?

 そもそも、低所得者は恩恵にあずかれません。物販は政府が関与していい範疇では無く、ふるさと納税は「悪貨は良貨を駆逐する」を具現化した愚策です。



 とはいえ、政府はふるさと納税をやめないでしょう。成功事例と自負なさっているからです。弱小自治体は、最低限でも防衛手段を講じなければなりません。

 少なくとも、物産館から地元産品が消えることなく、「ふるさと納税価格なら売れます」と冗談にしても店員に言わせることないように。

 地に落ちた奈半利町の立て直しは、並々ならぬことです。



P.S. 一昔、奈半利町米ヶ岡(標高400m)にて、米ヶ岡住民の指導の元、奈半利サポーターグラフ(高知大学生)に協力して、はぜ掛けした米を作ったことがあります。服部幸應さんからべた褒めをちょうだいしたそうです。いい思い出です。本当に、米ヶ岡米は美味しいですよ。


P.S.2 米ヶ岡では過疎化・高齢化が進んでおり、『限界集落』と呼ばれていました。米ヶ岡住民から「今年(2023年)は耕作しない」と対面で聞きました。引き継ぐ者を育てることの大切さを、身に沁みて感じます。自分も教えて頂いた者として、不甲斐ないです。
 
 自分の発言は、奈半利町に移住して16年となりましたが、奈半利町外の知人から「奈半利町住民は何しゅうが?」と針の筵になっていると切り出しました。「執行部も議会も当てにならんのなら、住民が直接動かにゃいかんやろ」とか「奈半利町民は腐り切っちょる」と言われっぱなしです。



 自分からは、2点提案的に意見を述べさせて頂きました。執行部の言い訳ばかり聞くのは忍び難いので。なお、このブログの内容は、実際に質問したテープ起こしではなく、補強しておりますので、あしからず。


①資料8ページの再発防止策の策定について

 最近の政府は、Go
 
Toキャンペーンしかり、大枠だけ決めて、『制度設計』は運用側に任せるというスタンスになってきています。自由な分、義務や責任があるということです。

 ふるさと納税に関して、返礼品に関する『3割』にばかり目が行きますが、残りの7割が自由に使えることで、『犯罪の温床』にも成りかねません。実際、担当課長の犯罪は、ふるさと納税特有の水増し請求しても発覚しにくいことが原因であり、『返礼品業者選定の無秩序』『バイヤー機能の欠落』に起因します。この視点から再発防止策を練り直してみて下さい。

 ちなみに、奈半利町のルールは『ザル』と、副町長に幾度か指摘したことがあります。改善しないどころか、エスカレートを黙認あるいは推進していた執行部が、原因そのものと考えています。


②役場職員に対して匿名でアンケート

 9月奈半利町議会においてO町議が質問した今後の損失額について、町長は分からないと回答されました。数字が独り歩きするからというニュアンスはなく、データが無いことが理由でした。この発言は町長が一人で判断したと考えられて、部下に損失額の計算を命じたとは考えにくいです。町長と職員の連携ができていないのではと考えられます。

 総務省に提出する書類のチェックに、各部署から職員が駆り出されたと聞いています。(執行部がざわついただけで、実際どうなのかは回答はありませんでした。)作業内容もそうですが、作業した職員が今どう思っているのか知りたいです。思い詰めているかもしれません。信頼できない上司と思っていても、組織人として部下からは直接言えないでしょう。

 奈半利町職員全員に、匿名有りでアンケートの実施を要望しました。

 アンケートは、現在実施中で、記述式とのこと。説明会の後ですが、すでに70名以上から回答してもらっていると聞きました。大変な作業量になると思います。アンケート内容のきちんとした活用を望みます。



 Nさんは資料を全員に配布されました。具体的に書かれていたので、分かり易い内容でした。自分の知見ともかなり一致していました。

 K2さんが長々と質問されました。直前にK2さんの発表原稿をチェックさせてもらいましたが、全部読み上げるとは思いませんでした。このやり方は失策だったと思います。K2さんから、発表原稿をインターネットに上げたいとのことで、下記アドレスで見て下さい。
http://neconote.jp/gc/20201029nahari_furusato_k2_20201113.pdf
(改訂第20201113版)

 上記のお二人と重複しないように、自分は控えめに上記の2問で簡潔に述べさせて頂きました。

 なお、自分の後にMさんが自分のアンケートの質問を踏み台にして、ガス抜きされました。説明会が終わって、お互いに顔を見合わせて笑いました。いいんじゃない。

 Hさんの話からは、監査の大変さが伝わってきました。実は、3番目の質問として『監査』を用意していました。執行部は、高知県の第三者委員会では教科書通りの答弁をしていますが、奈半利町議会および第五回特別委員会では「奈半利町の規模を鑑みると監査は出来ない」と言っています。自分にとっては、全く意味が分かりません。まあ、ふるさと納税の監査は、かなり大変なのも事実です。

 「職員さんに助けられている、頑張れ」とのご意見もありました。自分も、まさに職員の頑張りに期待しています。と同時に「今の執行部でやっていくのか?」と投げかけたいのです。

 今後、自分はどうするか、迷いが生じてしまった説明会でした。ただ、次期(2023年4月~)の町議を目指して、活動していこうという意識が芽生えています。自分自身は技術屋であり、政治から遠い存在と認識していますが、沈んた奈半利町を引き上げることに貢献したいと考えています。実は『ゆずFeS』の代表を引き継いだのも、その一環です。



高知新聞
2020.10.30
奈半利町長が住民に謝罪 「処分甘い」の声も ふるさと納税問題
https://www.kochinews.co.jp/article/409577/



P.S.
 
説明会後に、読売新聞の記者さんと少しお話しました。過去の記事ですが、奈半利町の名前がしっかりと出ていますね。

読売新聞
ふるさと納税、10月から東京都と高知県奈半利町以外の全自治体参加
2020/09/24
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200924-OYT1T50243/
・東京都と奈半利町以外の1786自治体が参加。
・指定期間は2020年10月1日~2021年9月末。
 
 草刈りに行っていたお客さんちで、昼飯を頂いていたところ、テレビのニュースでやってました。

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竹﨑和信町長:6ヶ月・40%減
高橋勝副町長:6ヶ月・30%減
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 自分は、3ヶ月・50%減を提示してくるかなと予想していたので、額面的にはより重い減給を出してきたなあと思っています。ただし、6ヶ月という主な理由は、役職に関して苦肉の延命策と考えられます。

 問題は、9月町議会で提案を断っておいて、改めてこのためだけに臨時議会を開催したのに「町長の説明3分間、町議から質問が無く、満場一致で可決」ということです。NHKは「議員からの指摘や質問はなし」とテロップ、翌日の高知新聞では手厳しく非難されています。

奈半利町長の減給可決 町議会で説明3分、質問なし ふるさと納税問題
https://www.kochinews.co.jp/article/405014/

ふるさと納税問題 奈半利町長にインタビュー「現時点のけじめ」
https://www.kochinews.co.jp/article/405170/

 自分も、何じゃこれはと思い、幾人かの議員に確認したところ、「裏は無い」「想定していた減給より重い」「減給と進退は別」等でした。当然怪しむべきところですが、ここは信じれると思っています。しかし、質問できる議員が、きちんと質問すべきであったと考えています。

 さて、減給程度で済まされるはずがありません。総務省からの処分は、『刑事裁判』で例えると「執行猶予無し、2年の実刑判決」と同等です。そして、実質的な被害者である各自治体から『行政裁判』が起こる可能性があります。現執行部では後手後手になり、奈半利町の被害が増すでしょう。


P.S.
 
お風呂の談義では、当然。。。


P.S.2
 
奈半利町外の方々からは、当然。。。
 
 午前中だけ空けてましたが、午後の仕事をキャンセルして、小笠原良議員の一般質問も傍聴に行きました。13:28に議場に入りましたが、すでに小笠原議員の質問が始まっており、差し金も狂っているが、時計も狂っているのかと皮肉を言いたいところです。

 さて、竹﨑和伸町長の答弁にビックリ。やっぱ、この人アホやわ。辞表を出さないのならば、リコールするしかありません。この発言(音源あり)をネットに流すと、竹﨑町長のみならず奈半利町自体にも致命的になるので、出しても良いものだろうかと幾人かに相談したところ、出すべきとのことでした。しかし、熟慮の結果、ここでの公表は差し控えます。然るべき時に。

 竹﨑町長の人格を否定する情報も続々と入ってきており、裏取りが済んでいるものもあります。人間誰しも表と裏の顔や性格があるもので、一概には言えませんが、人を見下す言葉には看過できません。住民説明会を先延ばしにしたり、町長の職務を全うしないならば、動向を鑑みながら順次公表していき、一気にリコールにもっていきます。
 
 ふるさと納税の体制を再整備さえすれば、奈半利町の信頼を回復できるというものではありません。まして、心情的にも見限られている総務省から再認可してもらえる根拠もありません。この点を、奈半利町役場執行部は、見誤っています。

 通りもしない言い訳を、あっちゃこっちゃで、堂々と言っていること自体が恥です。恥をかいても、得るものがあれば良しとしますが、何かありますか? 軽蔑を助長するだけです。

 改善するならば、問題点を洗いざらい表に出して、膿を出さなければいけません。どんなにやっても、完全には膿は出し切れるものではありませんが、奈半利町役場執行部が『言い訳』を正当化している現状は、死んでいるとは思いたくありませんが、少なくとも手術の真っ只中です。

 問題山積みの上に建てた張り子の城を、誰が認めますか? 真相究明と再整備は、表裏一体で進めなければなりません。

 リーダーの資質が問われます。解決手法も行き当たりばったりなのは、奈半利町に暮らしてきた16年間で、苦いほど理解しています。物事は、成功と失敗だけではありません。失敗すれば0ではなく、マイナスです。このマイナスを0に戻す努力や作業をどれだけしてきたかが問われます。二の手、三の手を繰り出さなければ、何事も長続きしません。

 役場の仕事は、『自治』とは何ぞやと常に問い続けて、行うものです。
 

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