2024年1月27日(土)~2月9日(金)
福田村事件 ※1月27日(土)より追加上映! [上映作品] 
※ご好評につき、1月27日(土)より追加上映します!
上映時間【本編137分】
(1/27~2/2)10:40~(水曜は18:20の回追加)
(2/3~2/9)10:15~(土・金曜は18:20の回追加)
※1500円週間です(シニア1200円)
〇日本アカデミー賞 優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞 受賞!
〇毎日映画コンクール日本映画大賞・日本映画優秀賞、監督賞、脚本賞、男優助演賞(永山瑛太)ノミネート
〇ブルーリボン賞 作品賞ノミネート
関東大震災から100年―いま見たことを伝えたい。
地震発生からわずか5日後、千葉県福田村に来ていた香川県からの薬の行商の一行が村人100人以上の自警団に襲われ、幼児を含む9人が殺された。何があったのか?「これに目を瞑ることは、許されない」ドキュメンタリーを主戦場にしてきた森達也が、封印されてきた実話をもとに描く、渾身の群像劇。
1923年・大正デモクラシーの喧騒の裏で、マスコミは、政府の失政を隠すようにこぞって「…いずれは社会主義者か鮮人か、はたまた不逞の輩の仕業か」と世論を煽り、市民の不安と恐怖は徐々に高まっていた。そんな中、朝鮮で日本軍による虐殺事件を目撃した教師・澤田智一(井浦新)は、妻の静子(田中麗奈)を連れ、故郷の福田村に帰ってきた。同じ頃、沼部新助(永山瑛太)率いる薬売りの行商団は、関東地方へ向かうため四国の讃岐を出発する。そして9月1日、空前絶後の揺れが関東地方を襲った。多くの人々が命を失った中でいつしか流言飛語が飛び交い、瞬く間にそれは関東近縁の町や村に伝わっていった。2日には東京府下に戒厳令が施行され、3日には神奈川に、4日には福田村がある千葉にも拡大され、多くの人々は大混乱に陥った。福田村にも避難民から「朝鮮人が集団で襲ってくる」「朝鮮人が略奪や放火をした」との情報がもたらされ、疑心暗鬼に陥り、人々は恐怖に浮足立つ。地元の新聞社は、情報の真偽を確かめるために躍起となるが、その実体は杳としてつかめないでいた。震災後の混乱に乗じて、亀戸署では、社会主義者への弾圧が、秘かに行われていた。そして9月6日、偶然と不安、恐怖が折り重なり、後に歴史に葬られることとなる大事件が起きる―。
行き交う情報に惑わされ生存への不安や恐怖に煽られたとき、集団心理は加速し、群衆は暴走する。これは単なる過去の事件では終われない、今を生きる私たちの物語。
監督・森達也、企画・荒井晴彦、出演 井浦新、田中麗奈、永山瑛太、東出昌大、コムアイ、木竜麻生、水道橋博士、ピエール瀧、柄本明ほか。
(2023年/日本)