2023年9月2日(土)~15日(金)
聖地には蜘蛛が巣を張る [上映作品] 上映時間【本編118分】
9:10~/(土・月・水・金曜は18:30~の回追加)
※1200円週間(シニア1000円)です。
カンヌ国際映画祭女優賞受賞!それは、一線を越える。
イランの聖地マシュハドで「街を浄化する」という声明のもと起こる娼婦連続殺人事件。犯人“スパイダー・キラー”に街は震撼。だが一部の市民は被害者を侮辱し犯人を英雄視するありえない反応を示している。女性ジャーナリストのラヒミは危険を顧みず取材、事件を追うが、事件を覆い隠そうとする不穏な圧力に追い詰められる。ある夜、彼女は、家族と暮らす平凡な一人の男の心の深淵に潜んでいた狂気を目撃し、戦慄する―。
前作の北欧ミステリー『ボーダー 二つの世界』でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリを受賞した鬼才アリ・アッバシ監督が描く、実話に基づく社会派スリラー。「本作はイラン政府への批判でも、腐敗した中東社会に対する批判でもありません。一部の人たち、中でも女性に対する人間性の抹殺は、イランに限ったことではなく、世界中のあらゆる場所で起きていることです。(監督)」 またカンヌ映画祭女優賞を受賞した主演のザーラ・アミール・エブラヒミはイランで国民的女優だったが、私的なセックステープの流出スキャンダルの被害を受け、被害者なのにフランスへの亡命を余儀なくされている。自身の人生に重なる、主人公が直面する不条理への怒りを鬼気迫る演技で体現。
本作はデンマークのアカデミー賞ロバート賞で作品賞・監督賞・主演女優賞ほか11部門を制覇している。
コメント「事件を取材する女性記者を演じるザーラ・エブラヒムに痺れる 本当に素晴らしい」(久米宏さん)
(2022年/デンマーク・ドイツ・スウェーデン・フランス合作)