高知あたご劇場
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2020年6月20日(土)~7月3日(金)
家族を想うとき 上映作品
上映時間 12:00~/1:50~/3:40~/6:30~(100分) 
※各回入替なし ※毎週火曜日休館  

 家族を守るはずの仕事が、家族を引き裂いてゆく。 
「わたしは、ダニエル・ブレイク」の巨匠ケン・ローチ監督最新作。現代が抱える労働問題に直面しながら、力強く生きるある家族の姿が描かれる。
 イギリス、ニューカッスルに住むある家族ターナー家。父リッキーはフランチャイズの宅配ドライバーとして独立を決意。「勝つのも負けるのもすべて自分次第。できるか?」と本部の男にあおられて「ああ、長い間、こんなチャンスを待っていた」と答えるが、どこか不安を隠し切れない。
母のアビーはパートタイムの介護福祉士として、時間外まで1日中働いている。リッキーが配送事業を始めるには、アビーの車を売って配送車購入の元手にするしかなかった。遠く離れたお年寄りの家へも通うアビーには車が必要だったが1日14時間週6日、2年も働けば夫婦の夢のマイホームが買えるというリッキーの言葉に折れるのだった。介護先へバスで通うことになったアビーは、長い移動時間のせいでますます家にいる時間がなくなっていく。
16歳の息子セブと12歳の娘のライザ・ジェーンとのコミュニケーションも、留守番電話のメッセージで一方的に語りかけるばかり。家族を幸せにするはずの仕事が家族との時間を奪っていき、子供たちは寂しい想いを募らせてゆく。そんな中、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう。
2度にわたりカンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督が引退声明を撤回して撮った作品で、大きな反響を呼んだ。

(2019年//イギリス・フランス・ベルギー合作)

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