高知あたご劇場
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2020年3月7日(土)~20日(金)
存在のない子供たち 上映作品
上映時間 12:00~/2:15~/6:00~(125分)      
※各回入替なし ※毎週火曜日休館 

 胸をつかれる衝撃と感動!貧困と絶望の中で、小さき少年ゼインに宿る、弱き者を守りたいという逞しく強い愛情を描くドラマ。
カンヌ国際映画祭で審査員賞とエキュメニカル審査員賞を受賞、アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネート。
 わずか12歳で、裁判を起こしたゼイン。訴えた相手は、自分の両親だ。裁判長から、「何の罪で?」と聞かれたゼインは、まっすぐ前を見つめて「僕を産んだ罪」と答えた。中東の貧民窟に生まれたゼインは、両親が出生届を出さなかったために、自分の誕生日も知らないし、法的には社会に存在すらしていない。学校へ通うこともなく、兄妹たちと路上で物を売るなど、朝から晩まで両親に劣悪な労働を強いられていた。唯一の支えだった大切な妹が11歳で強制結婚させられ、怒りと悲しみから家を飛び出したゼインを待っていたのは、さらに過酷な“現実”だった。果たしてゼインの未来は―。 
レバノンの女性監督ナディーン・ラバキーが、中東の貧困・移民問題を抉り出した人間ドラマ。ブレッソン流というかゼインをはじめとして出演者に全員一般人を起用、しかもそれぞれ難民、移民労働、路上生活、服役など赤ん坊に至るまで映画の内容そのものの背景を持っている。プロヂューサー・音楽はレバノンのミュージシャンで監督の夫のハーレド・ムザンナル。
(2018年/レバノン)

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