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 ■合気道
 奈半利町教育委員会からの通達の別紙(県立学校の春季休業中の部活動について)には、こう書かれています。

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⑤相手と接触する活動は感染リスクが高いため禁止する。
※競技としては、相撲、剣道、柔道、空手道、なぎなた、フェンシング、レスリング、ボクシング、少林寺拳法などが考えられる。…
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 高知県立学校には、合気道部は無いんだなあと思いました。余談ですが、スポーツやコンクールにおける勝利至上主義が蔓延る中、合気道のような部活があってもいいのではないかと思う次第です。

 受身も、手刀を合わせることも、禁止でしょう。体育館を使用するためには、立位の単独動作で距離を取って行うしかありません。

 他の格闘技では単独動作の練習も確立しているでしょうが、合気道では必ずしもそうでは無いと思い悩んでいます。

 自分の出身母体である『光輪洞』では、平井稔範士が創設された単独動作『体捌き』八型ないし七型があり、自分も継承して使わせて頂いております。

 ただ、この体捌きは剣術的要素が強く、自分の考える合気道の必須項目は網羅されていません。『後ろ捌き』『磯返し』の2つを進化させて、新型と合わせて体捌き五型を模索中です。

 剣や杖の単独動作も、工夫次第で良い練習になります。基礎トレーニングでは、立位で行うものに限って行う必要があります。

 自分の左腕を自分の右手で、自分の右腕を自分の左手で、触れていじることによる感覚的な練習を考案中です。

・皮膚表面、1/4軸、重ね方(への字など)
・体に対する腕の位置とずらし方
・腕の線上と高さと傾きによる体や脚の反応
・受けの肘と手首の位置と傾き

 コロナウイルスとは長期戦になると予想されるので、非常事態における練習方法の確立が喫緊の課題となりました。


P.S.
 
自分の考える合気道では、不敗を目指していますが、必ずしも相手を叩きのめすことが勝利とは考えていません。格下相手には喧嘩を買わず、格上相手にはあいこが真の勝利としています。ただし、殺しに来た者には、容赦しません。
 
 四方投げには、大きく分けて『背面落とし』と『肩越し投げ』の2種類の方法があります。

 背面落としは、非常に恐ろしい技で、手加減無しでは相手は後頭部を地に強打して死に至ります。練習では、手加減が必須です。実戦でも、殺す必要が無い場合は、『小手返し』に留めておくべきです。

 『四方投げ』は、相手の片腕をコの字に極めます。どうしても極めることを優先してしまい、技の前半での極めが邪魔して、力技になる傾向があります。練習では掛かってもらえても、実戦では絶対に倒せません。

×相手の手前でコの字に極まる。
 ▶
 └┘
 ┃

×相手の側面でコの字に極まる。
 ▶┐
 ┃┘
 ┃

○相手の背面でコの字に極まる。
┌┐
 ┃
 ┃


 表技裏技関係なく、相手の腕を相手の心臓のラインに押っ付けてから、その押っ付けを開放するようにして外側斜め前方に浮かせます。これにより、相手の腕と同じ側の足が不用意に運ばれて、相手の体は残りつつも少し前進して、相手の背面が空きます。入身の位置である相手の背面空間が少し近くなることが重要なのです。

 ▶
 
空・/
 
 人


 相手が右手による攻撃の場合、相手の右足踵の後ろを自分の右足側面が取るように転体して、自分の左足を揃える程度に進ませて相手の重心を相手の左足に掛けさせて、同時に相手の右腕を巻いてコの字に極めます。相手の右腕の外側上部1/4軸を地に触れさせるようにして落とします。

<相手側面から>
自分  相手
  ●┐
  ■┃
  ■┃
 
 
│││╲
 
 
│││ ╲同足が進み浮く

<相手正面から>
自分 相手  
 ▶│◎
 ┃ □
 ┃ □
 │
 
││
 │
 
┘│逆足に重心


 投げや落としで重要なことは、捻らず押すことです。捻ったり引っ張ったりした方が投げた感触があるので、正しいように思えます。しかし、例えば、一旦傾いた冷蔵庫を捻って倒せますか?捻れば、自分の方に冷蔵庫を呼び込んでしまいます。冷蔵庫が傾き始めた方向に素直に押せば、簡単に倒せます。自分より腕力がある相手を倒すのに、腕力を出し切ったという自己満足は不要です。
 
 入身[いりみ]の動作は、相手の死角や盲点に、自分の体を置くことです。『置く』と表現したのは、進めると記述した場合、動かなければいけないという概念が生じてしまうからです。相手を十分に動かせば、自分は全く移動せずに、入身することもできます。

 とはいっても、実際は、相手の移動+自分の移動で入身します。自分の移動だけでは、相手の死角や盲点を取ることは難しいのです。相手を動かすことで、相手の死角や盲点も移動して、その空間に入身し易くするのです。

 つまり、入身の動作とは、相手の移動により、相手の死角や盲点を近づけて、自分の移動により、その空間に自分の体を置くことです。

 なお、相手の死角や盲点を『相手の裏』と表現することがしばしばありますが、相手の表にも相手の死角や盲点があり、表技でその空間を利用しますので、必ずしも適切な表現ではありません。

 『合気入身投げ』が最も分かりやすい例です。相手を前方に崩し浮かせて生じた相手の側面から背面の空間に入身して技を掛けます。ラリアットのように、相手の喉から胸にかけてカウンターを喰らわせる力技ではありません。

 当たり前のことですが、相手が止まっていては、安定した姿勢から反撃を繰り出されてしまいます。相手が移動していることが重要で、それも相手の意に反して、体を残して足だけを中途半端に進ませます。相手が後ろ斜めに反ったところで、次の動作により攻撃するのです。

 柔道では、相手を固定した打ち込み稽古は意味が無いと言われることもあります。力を不要とする合気道ならば、なおさらです。相手を動かして隙間をつくり、そこへ自分が入身する練習しましょう。
 
19:00~20:00/岩瀬、新徳
 

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