ガレコレ [Garage Collection]
2022年5月27日(金)
角度 #■合気道
 型として「運足を後ろ45度、90度に捌く」などと教えられて、教えてきたものです。捌きが小さかったり大き過ぎたりしないように『基準』を設けた訳ですが、きちんとした角度で捌くことが『基本』であると刷り込まれて、誤って伝わって行きやすいのです。

 当道場では、初心者にも最初から、鋭角や鈍角、90度より小さい大きいとかで教えています。

 きちんとした角度で捌こうとすることは、相手や状況に合わそうせず、自己中心的です。自分のペースに持ち込むことや、自分の力を出し切ることとは別次元です。角度は、感覚に従います。

 また、山の尾根を歩いてどちらの谷に転ぶか分からないように、王道と思える角度では相手がどちらに動くかは50:50、相手次第になってしまいます。相手を100%こちらに動かそうとすれば、気付かれて対応されてしまいます。相手の動きを60:40〜70:30で制限して、緩やかな詰将棋にもっていくのです。

 なお、90度や垂直と表現するのは、自由落下だけですね。これも移動が伴いますので、実際にはずれが生じています。
 
お問い合わせ


by Network Communication Note