ガレコレ [Garage Collection]
2022年1月24日(月)
人流抑制より人数制限? #医療
 尾身さんが主張されていた「人流抑制より人数制限」は、的を得ているのでしょうか?

 結論から言うと、自分は人流抑制よりも行動制御が大事と考えます。いずれのフェーズにおいても『人数制限』が効果的と考えます。

 まあ、人数制限は人流抑制の1パラメーターと考えているので、言葉遣いが変だと感じました。政府などは人流抑制を狭義で範囲制限と定義していると推察します。

人流抑制
 ・回数制限
 ・人数制限
 ・時間制限
 ・範囲制限

 人数制限には合理性や実効性が見えにくいのですが、具体的な数字で分かりやすく、心理的抑制が強く働くパラメーターと考えています。すでに、ほとんどの飲食店では1席空けて、6人掛けに4人、4人掛けに2人、2人掛けに1人にされており、安心感があります。それでも、偉い人はこのルールを破ります。

 人数が多くなれば、常軌を逸する行動を取る者も必ず出てきます。大型イベントでは、着席型は制御可能ですが、移動型は待ち行列を制御するアイデアがないと人数を減らしても無意味と考えます。

 各パラメーターの制限の仕方によっては、『密集』を発生させる可能性があるので、注意しなければなりまぜん。

 なお、尾身さんは、感染状況のフェーズに合わせて、パラメーターを操作する必要があると言いたかったのだと推測します。



 各都道府県における1週間の新型コロナウイルス10万人当たり感染者数は大きく異なります。

直近1週間の人口10万人あたりの感染者数
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/#latest-weeks-card
NHKまとめ2022年1月23日までの情報
総務省人口推計2019年10月1日

01.沖縄県 565.73人
02.大阪府 452.07人
03.東京都 397.33人
04.京都府 332.68人
05.広島県 323.64人

22.岡山県 166.24人

33.愛媛県 121.51人
37.香川県 103.87人
40.高知県 070.34人
42.徳島県 051.24人

43.富山県 043.20人
47.岩手県 015.16人

東京都/高知県=5.6倍
東京都/岩手県=26.2倍



 高知県の人口は70万人弱で、直近1週間の感染者数は491人です。

 県外観光客は、コロナ禍で減ったとしても、年間で人口の2~3倍と予想できます。これに、仕事などでの交流人口を加味することになります。

 感染拡大を許してしまったフェーズでは、県境を跨ぐ人流抑制する必要は無駄と考えます。少なくとも四国内移動では意義が見当たりません。

 また『実行再生産数』が1を下回れば、収束に向かいます。その数値だけ見れば、第6波も2月10日辺りにピークアウトを迎えるようにも見えます。しかし、無症状感染者が把握できないとか、検査が追い付かないなどの要因で、真の値が疑わしい数値なのです。理論的には分かり易い指標なのですが、精度を上げないと使い物にならない指標の代表的なものです。



 当たり前のことですが、同じ濃度であればどれだけ混ぜても同じ濃度で、異なる濃度では薄い方は濃くなります。問題は、濃い方の分量です。

 つまり、都市から地方への移動において新規感染者の増加をどこまで許容するかですが、どこまでなんでしょうかね?

 自分は「人数制限と範囲制限が大事」と考えて、昨年2021年2月~3月のイベント『ゆずFeS』を、県内者少人数制で実施しました。計算上では問題無いのですが、実施した後に色々な人に尋ねてみると、新規感染者1人でも出せば終わってしまう感覚なので、[やって良かった/やるべきでは無かった]が半々でした。赤字覚悟で、継続性も無く、地元の人からは白い目で見られて、やる意義がありません。現在は、ミニイベントやマイクロツーリズムを根付かせる準備期間であると考えて、協議会を離れて活動しています。
 
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