ガレコレ [Garage Collection]
2019年1月10日(木)
マイノリティ #■合気道
 『吉田沙保里選手 引退会見』をスマホで観ていて、LGBTについての質問には苦笑しました。吉田氏もすっとぼけて、上手く躱しましたね。平沢勝栄氏の発言でも騒がれていますが、お門違いの質問に記者の真意と質が問われます。

 LGBTに(子作りの)生産性が無いというのならば、自分のような独り者はなお質が悪いでしょう。

 それよりも、マイノリティ(社会的少数者)とは何ぞやと綴ってみたくなりました。

 自分はB型で独自志向が強く、マイノリティと言われることがむしろ嬉しいのです。多数意見で盲目に突き進めば、人類の滅亡は間近であろうと真剣に考えています。そうさせないのが、マイノリティの存在意義であると、少し思っています。ほんの少しです。

 合気道をメジャーにしたいという気持ちもありますが、マイナーのままの方がいいと思うところが多々あります。

 殺人の技術など、ほとんどの人は知らなくてもいいのが平和な世の中、というのが根底にあります。相手を殺すということは、自分の命を守り、自分の意思を貫くための究極な行為です。

 現代の合気道界は、そんなに物騒なものでもなく、自分の道場でもそうです。言わば、上限を低く抑えて練習しています。そうしたぬるま湯の練習でも、長年続けていれば、その奥も見えてきます。

 合気道は、自分を弱者であると認めたところから始まります。相手とはまともに対峙せず、相手に揺さぶりをかけて、相手の足元をすくう、狡いやり方です。

 合気道には、全力という言葉はふさわしくありません。自分は、『半分』という言葉をしばしば使います。合気道を中途半端に学べば、手を抜くことを処世術としたり、合気道は取るに足らないものと勘違いを誘うことでしょう。合気道は、伝えるのが難しい武術なのです。

 合気道は、マイナーであってこそ活きてくると考えます。しかし、原石のままというのではなく、宝石として磨いたものを世に提示していきたいですね。
 
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