ガレコレ [Garage Collection]
2018年9月28日(金)
相手の肘に手刀をくっ付ける(3) #■合気道
 相手の突きを払い除けるのではありません。よくぞ、突いてきたという心境で、ペチョンと相手の肘に手刀をくっ付けます。相手の腕を押す力は、適度に掛かっています。

 手刀がくっ付いた時、相手の腕と自分の腕はS字にネチョッと繋がっています。この感覚も『気づき』の1つです。

 ペチョン、ネチョッ、チュルン、シュルッ、ポンで相手が崩れます。「何言ってんだか全然分かんない、このタコ」と言われそうなので、ちゃんと説明します。

①ペチョン:手刀がくっ付きます。
②ネチョッ:粘ります。
③チュルン:粘りが解けて、手刀が滑り出します。
④シュルッ:滑った手刀が返ってきます。
⑤ポン  :手刀が目的地に着きます。

 まあ、手刀を単にブンブン振り回しているのではないとご理解下さい。

 自分が感じるものは、相手の感覚にも影響しています。単純に言えば、自分がくっ付いたと感じたら相手もくっ付いたと感じ、自分が滑ったと感じたら相手も滑ったと感じます。

 言葉遊びのようにも聞こえるでしょうが、相手が崩れたと感じたときは、自分も崩れています。自分はしっかりと大地に根を張り、相手は空中に浮くというのは、力技の世界における妄想です。相手と自分が共に浮くのが合気道です。相手と自分を微重力空間にいざない、有利な位置関係と体捌きで相手を制したのち、再び重力空間に戻します。
 
お問い合わせ


by Network Communication Note