ガレコレ [Garage Collection]
2018年1月22日(月)
手刀の重なり ■合気道
 『手刀』と書いて、[しゅとう][てがたな]と呼ばれています。

 空手など打撃系格闘技では[しゅとう]と呼ばれ、手首、掌、甲、指で構成された小手先を示しており、小指球を固くして斬ったり、指先で突いたりします。

 合気道では[てがたな]と呼び、心臓から手の指先まで連なるもので、腕全体を示しています。以後、こちらを説明していきます。

 手刀のイメージは、日本刀と鞭の機能を合わせ持った『帯』のようなものです。帯の縦方向は日本刀、横方向は鞭といった具合です。

 手刀と言っても、相手を斬るものではありません。相手に触れて、相手の動きを制御します。相手に力を伝えるというより、姑息に相手の位置、方向、傾きを変えるものです。

 手刀を相手の腕に、上からまたは下から摺り重ねます。重力を利用するので、相手の腕の左または右に重ねることはありません。

 触れて相手の腕1/4軸を移動させます。腕の芯を食っては力技になります。

 摺り重ねる部位は、前腕と前腕、前腕(自分)と二の腕(相手)、二の腕と二の腕の3種類考えられます。自分が小手先では、騙す距離が足りず難しく、補うようにして掴んでしまいがちです。なお、二の腕(自分)と前腕(相手)の組み合わせはありません。

 重ねた部分に力を込めて攻めているのではありません。相手を身動きしにくいように固定しているだけです。実は、これとは別の部位で、攻撃しているのです。

 擬音で教えることが多いのですが、ペタッとくっ付き、チュルンと抜け、ギュンと相手を固定します。


P.S. 手刀においては、『手刀の反し』とよく言われますが、漠然となりがちです。手刀の部位、手刀の作り、手刀の重ね、手刀の軌道を研究して、はじめて手刀の反しが理解できます。
 
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