ガレコレ [Garage Collection]
2017年9月13日(水)
直突き小手返し ■合気道
 一本捕りの要素を取り入れてやってみた。1ステップないし2ステップ増えることになり、調子が狂ってしまうようだ。

 相手の心臓から上の体、腕、頭部を『上澄み』と呼んでいる。『氷山の一角』と説明していたこともあるが、言いやすさや意味合いから『上澄み』になっていった。当道場の造語であり、一般的な武術用語ではない。

 相手を崩すときに、相手の全体に働きかけてもなかなか崩れない。特に相手の『腰』に力が伝わると厄介なことになる。相手の『心臓』に働きかけて、上体のみ動かす。これを『上澄みを取る』と呼んでいる。

 『心臓』の中心に働きかけるのではなく、『心臓の表面』に働きかける。左右半分、腹背半分、合わせて『上澄み』の約1/4の塊を移動させるような感覚である。

 相手の直突きに対して、相同じ手刀(右なら右、左なら左の意)を地から肘の辺りから触れ、相手の腕を越す。これを『山越え』と呼んでいる。

 相手の内側に越えた手刀は、方向を斜めに変えて戻ってくる。これを『レ点の返し』と呼んでいる。『山越え』は、異なるルートで戻ってくる。

 この時、相手の『腕1/4軸』を意識して、相手の腕を反している。相手の突き放した腕は、手の甲を地に、肘が緩み、手先が肘よりやや上にあり、腕全体は心臓の表面のラインにある。これが、先週まで練習した『一本捕り』の要素である。

 この状態を『上澄みを取る』と呼んでいる。相手が前傾に崩れ浮き、相手の全体が縒れている。相手の今の攻撃を制しているだけでなく、相手が攻撃を仕掛けてきた反対側の手足による次の攻撃も出しにくくなっている。

 一本捕りでは、相異なる手刀(右なら左、左なら右の意)を、相手の肘に添える。小手返しでは、相手の前腕に絡むように半分覆いかぶせる。

 上記の間に、後ろ足を揃えるように半歩前に、前足を後ろに捌き、相手の攻撃のラインを外している。『転開』による半身の切り替えと言えば分かり易いかもしれない。

 このあと、後ろ足になっている足を、相手が前に崩れている空間(『共有空間』と呼んでいる)に斜め前に進む。これが実に難しい。

 先の後ろ足にする際に、反射的に次の前進に繋げることを意識する。休んではならない。正自然体ではなく、崩れ自然体と呼ぶか、自分の心臓の表面を意識して、体を少しずらしている。

 ちょんと半歩、足先から進めばよい。相手を引き摺りこむのではない。先走って、足先を捻ってしまうと、相手を浮かしている術が解け、反撃をくらう可能性がある。

 絡んでいる腕は、体に追随して動く程度で、相手の空間を狂わす。自分の体は前傾姿勢を保ったままでなく、進む足の割りには遅れ、真っ直ぐになる。足が出過ぎて、体が反ってはいけない。

 転体して、小手返しを掛けていく。手首を極めるのも正しいが、それでは大男には掛からない。一旦閉じた相手の肘を、らせん状に開いていき、相手の親指を地にして極めて投げる。この際に、相手の反対側の体が、背の方向に吸い込まれるように意識する。触れたところを極めるのは関節技、触れたところから離れたところが動くのが合気道といったところ。


P.S. 一歩前に出す動作を、一生懸命そこだけ直そうとしても、できない。その前の動作や意識を直しに掛からないと、次の動作は何万回やっても無意味。


P.S.2 上澄みの取り方は、これ以上の説明は不必要であろう。あとは、感覚的なところに依存しており、応用して空間を自由自在に扱い、相手を微重力空間にいざなう。
 
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