ガレコレ [Garage Collection]
2017年8月21日(月)
加減 ■合気道
 料理でもさじ加減が肝心ですが、合気道を習い始めた頃は、とにかく力を抜けと言われたものです。

 力を入れるのでも、力を出すのでも、力を効率的に使うのでもありません。今までの常識的な力学は、一旦外に置いて下さい。力で倒しているのではないと感じられないならば、それは合気道ではありません。

 とにかく、上級者の技は、軽いのです。こんなんで投げ飛ばせるのかと思うくらい。

 『半分』という便利な言葉があります。きっかり50%ではなく、時と場合によって、20%にもなれば、80%にもなります。

 捌きを半分で繋げていくことを意識してみて下さい。取っ掛かりで、相手がどちらに転ぶかは、確率論的に60~70%程度が丁度良いと思います。50%未満や五分五分では意味がなく、80%以上では相手に気取られて面白くありません。

 手刀が相手の腕を越す『山越え』は、防御的払いではありません。相手の腕の7合目辺りから触れ、頂上を通過して下り、8合目辺りから引き返してきます。富士山の初雪のように、山頂を薄っすら霞めます。これらを5合目辺りで行っても、相手は重いと感じています。

 手刀は基本的に伸ばしますが、伸びは80%にとどめて捌きます。最初から100%の伸びでは、振り回すしか能がありません。あとの20%は、手刀が相手に触れて『レ点の返し』でぶれを生じさせるときに一瞬使います。

 合気道の技は、詰め将棋に似ています。異なるところは、王手王手で詰め寄るのではなく、一手透きを繰り返すところです。即、王手できる力が無くても、相手を窮地に追い詰めていくということです。
 
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