ガレコレ [Garage Collection]
2017年1月18日(水)
前に倒すか、後ろに倒すか #■合気道
 ほとんどの技は、相手を前(腹側)に倒すか、後ろ(背中側)に倒すかの2種類に分類できる。よく、先生が、自らの体を用いて、一人受けでどうなっていくか説明されていた。当時、説明は当たり前のように思えたが、徐々に重要な要素を多々含んでいることに気付いていった。

 相手の腕を利用して、相手の体の一部(1/4)を誘導する。相手の体の全部を、一度に動かそうとしても動かない。蛇足だが、これは、相手の体に直接触れる場合も、同様である。

 相手の腕を、弱い手刀にする。相手の心臓の表面から胸側に発し、脇内側、腕1/4軸上部内側、人差し指に連なる。

 相手の弱い手刀は、前倒・後倒とも、相手の肩をしゃくるようにして、相手の心臓の表面のラインにある。

 相手を崩すのに、前倒・後倒とも、相手の親指は地に素直に向かう。相手が崩れる前に、捻ったり引っ張ったりしてはいけない。

 相手の弱い手刀の回転が、巧妙である。前倒・後倒とも、一旦逆回転を与え、その復元を利用する。これも、『レ点の返し』の一種ある。相手の腕を、単調にねじり回すのではない。相手の腕は、抵抗なく、ひらひらひらと、木の葉が舞うように落ちていく。
 
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